鮮度はそのまま保存出来る!話題の「塩フリージング」について調べてみた
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塩フリージングって言葉、聞いた事ありますか?
なんと野菜や肉、魚を冷凍保存際に塩を加えることで、素材の色味や食感を損なわずに保存できると言う技術なんです。
塩フリージングって何
塩フリージングとは、食材を冷凍保存する際に素材の重量の1%の塩を加えることを言います。
え、それだけ?と思うかも知れませんが、簡単でもその効果は絶大なんです。
その具体的な効果について説明していきたいと思います。
冷凍焼けを防ぎ、素材の質を維持する
普通であればホウレン草などの葉物野菜やブロッコリーなどの果菜、鶏肉や魚などの生モノは冷凍保存するには向きません。
何故かと言うと、冷凍する事で食材に含まれる水分が蒸発し所謂「冷凍焼け」状態になり、パサパサになってしまうからです。
冷凍焼けをする前でも、見た目が悪くなったり、味が落ちたりする為、これまでは冷凍保存しないのが普通でした。
しかし、塩フリージングを使い、保存前に塩もみや塩ゆでをする事で、余計な水分が蒸発し色味や食感といった鮮度を維持しまま保管する事が出来ます。
肉や魚に多い、嫌な冷凍臭も防いでくれるので、解凍後も安心して食べる事が出来ます。
しかも、魚に関しては解凍後に刺身で食べれる程の鮮度なのです。
※塩フリージングした食材の保存期間はおおよそ1か月です
少しの塩分が食材の内部まで染み込むので自然と減塩に
冷凍・解凍する際に、食材に振っていた塩は食材の内部までじっくりと浸透します。
普通であれば物足りない量の塩分でも、しっかりと味が染み込んでいるので美味しく味わう事が出来ます。
まとめ買いが出来るので節約効果がある!
ブロッコリー、ほうれん草、肉や魚といった食材は普段から家庭で使う事が多い食材ですが、日持ちせず冷凍保存に向かない事からこれまでは買い溜めが難しいものでした。
しかし、塩フリージングを活用する事で、安売りの時に纏めて買い、塩揉みして保存。といった事ができる様になりました。
逆に、使い切れずに残った分だけ冷凍保存といった事も出来るので、食材を無駄にする事なく食費の節約ができます。
素材別の塩フリージング方法
肉・魚の切り身
そのまま冷凍すると味や風味が落ちるだけでなくタンパク質などの栄養成分も落ちますが、塩を振る事で劣化を抑えるだけでなく、逆にうま味がアップします。
塩の量は素材の1%が基本ですが、厚切りや脂身が多いものに関しては、少し多めの1,5%でもOKです。
塩フリージングの方法はシンプルに塩を振るだけです。ジップロック等の冷凍保存用の袋に入れる際に食材同士が重ならないように注意してください。
袋に入れた後は袋の上から撫で回すようにする事で食品全体に塩が馴染む為、より高い効果が期待できます。
ニンジン、ブロッコリーといった固めの野菜
固めの野菜に関しては、下茹でをして冷凍保存します。
沸騰したお湯に湯量の1%の塩を加え、それからカットした野菜を入れてください。
おおよそ10秒ほど、軽く塩ゆでしたらすぐにザルに挙げてください。
この際に水洗いしないように注意してください。せっかくの塩分が流れ落ち効果がなくなってしまいます。
ざるに上げた素材がしっかり冷めたら、ほかの食材と同様にジップロック等の保存用袋に入れて冷凍してください。
その際に、袋の中に空気が残らないようにしてください。
キュウリ、もやし、キャベツといった薄く水分の多い野菜
これらの野菜は水分を抜く事が一番大事です。
ボウルなどにカットした野菜を移したら、そこに重量の1%の塩を振ります。
それから、塩が全体に行き渡るように混ぜ、5分ほどそのまま放置します。
暫く置く事で水分が滲み出てくるので、軽く揉んで水気を搾り取ります。
その後はラップ等に使いやすい量に小分けして包んだ後に、ジップロック等の密閉袋に入れて冷凍保存します。
食材の解凍方法
塩フリージングで保存した食材は既に下茹でなどが済んでいる為、ものによってはそのまま冷凍状態で直接調理してもらっても大丈夫です。
冷蔵庫での解凍や電子レンジを使った解凍も特に問題はないので、普通の冷凍食材と同じ扱いでOKと思って頂いて結構です。
まとめ
塩を振るだけでここまで劇的に変わるなんて驚きですよね。
上手く活用する事で、調理時間の短縮・食費の節約と色々な効果が見込めます。
普段余った食材を捨ててしまっていたり、安い時に買いだめせずに必要な時にしか買っていなかった方は、これを機に買い物や料理に取り入れてみて下さい!
意外に楽しいし、買い出しに行く手間も減ったりするので余計な出費を抑える事ができますよ