肝臓の働きとは?肝機能を低下させないための予防法
【スポンサーリンク】
肝臓はどこにあって、どんな働きをしてるの?
肝臓は、腹部の右上、ちょうど肋骨の下にある臓器で、体内最大の臓器であることが特徴です。
肝臓の主な働き
肝臓には物質の代謝、解毒、胆汁の生成分泌という3つの働きがあります。
物質の代謝
栄養素を分解してエネルギーに作り変えたりする機能で、代謝された栄養素は血中に放出されたり、一部は肝臓に蓄えられています。
また、体内に入ってきたアルコールの90%以上は肝臓で分解されています。分解されると『アセトアルデヒド』という成分になります。
飲みすぎなどでアセトアルデヒドが溜まってしまう事で、二日酔いや肝障害を引き起こします。
解毒作用
食べ物や飲み物の中には、人体にとって栄養となる成分だけではなく、薬物・細菌・食品添加物といった『有害』なものも含まれています。
ほとんどの有害物質は腸で吸収され肝臓に流れ込み、無毒化された後に体外へと排出されます。
胆汁の生成、分泌
胆汁という消化酵素の働きや脂肪の分解を助ける消化液を分泌します。
肝臓は沈黙の臓器
肝臓は自己修復能力がとても高く、例え半分を切除したとしても、半年も経てばまた元の大きさに戻って肝機能も回復しています。
こういった優秀な能力を備えており、更に神経が他の臓器に比べ極端に少なく痛みを感じにくい為『沈黙の臓器』と呼ばれていますが、結果として異常に気づきにくく、症状がハッキリ自覚できる頃には病状がだいぶ進行してしまっています。
肝機能を低下させないためやってはいけない4つの習慣
生きていく為にはかかせない肝臓の働き、大事な肝機能を低下させない為に意識した方がいいのは次の4点です。
暴飲暴食、身体に悪い栄養素の過剰摂取
暴飲暴食が絶対にダメなのは勿論ですが、肉の脂身、バターに含まれる動物性脂肪やお菓子、ジュースに含まれる糖分は中性脂肪の元となります。中性脂肪が増えすぎる事で肝臓が脂肪肝となり、肝機能が低下してしまいます。
アルコールの過剰摂取
日本酒1合のアルコールを肝臓が分解するのには3時間もの時間がかかります。アルコールの分解は肝臓に負担がかかるだけではなく、分解の過程で中性脂肪が合成されてしまう為、脂肪肝の原因になってしまいます。
ストレスを溜める
ストレスを感じると交感神経は緊張状態に陥ります。肝臓は副交感神経によって動いている為、交感神経が緊張状態になると肝機能が低下してしまいます。
喫煙
ニコチン、タールといったタバコに含まれている有害物質は『全て肝臓で解毒』されています。解毒を行う為に仕事が増えるだけでなく、喫煙は毛細血管も収縮させてしまうので、肝臓の負担は激的に増加します。